「また台風か」と空を見上げる日
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過去の教訓を力に。備えを重ね、みんなで安全に乗り切りましょう。
わずか2か月あまりの間に、沖縄本島は4つの台風の影響を受けました。
けれど、振り返ってみると、どれも同じ台風ではありませんでした。
最初に緊張感を高めた、台風6号
6月1日に沖縄地方へ接近した台風6号。
強い勢力で暴風域を伴いながら近づく予報に、私たちも早い段階から警戒を強めました。
うるま市の宮城島では、最大瞬間風速40.6メートルを観測。
今年最初に「本格的に備えなければ」と感じさせた台風でした。
施設では、飛散物の確認や屋外の片付け、職員体制、
停電や断水への備えなど、これまで積み重ねてきたBCPの確認を行いました。
停電や断水への備えなど、これまで積み重ねてきたBCPの確認を行いました。
大きな被害なく通過したことに安堵した一方で、
「備えは、何も起きなかったときこそ意味があったのかもしれない」
そんなことを改めて考えた台風でもありました。
そして
そして
梅雨と重なった、台風7号
それから間もない6月下旬。
今度は台風7号が沖縄地方へ接近しました。
この台風の特徴は、台風そのものだけではなく、梅雨前線と重なったこと。
台風が近づく前から雨が続き、風だけでなく、大雨や土砂災害への警戒も必要になりました。
「台風=暴風」と考えてしまいがちですが、雨が先に来る台風もある。
進路だけを見ていてはいけないことを教えられました。
一本の木が残した、台風9号の記憶
そして7月10日から11日にかけて、台風9号が沖縄地方へ。
この台風は、私たちに一枚の忘れられない景色を残しました。
津嘉山の杜ヒルトップカシータの敷地には、拝願所へ続く坂道があります。
その参道の途中に立っていた大きながじゅまるの木が、
台風の風によって、根こそぎ倒れていました。
台風の風によって、根こそぎ倒れていました。
長い間、そこにあることが当たり前だった木。
太い幹も、地面いっぱいに張っていたはずの根も、それでも自然の力には耐えきれませんでした。
翌朝、その姿を見たとき、
「今回も大きな被害はなかった」
という言葉だけでは終わらせられないものを感じました。
一本の木が倒れたという出来事は、小さいようでいて、
台風の力を目に見える形で残してくれたからです。
台風の力を目に見える形で残してくれたからです。
災害は、数字だけではありません。
最大風速何メートル、中心気圧何ヘクトパスカル。
もちろん、それらは大切な情報です。
けれど私たちにとっては、
いつもの場所にあったものが、翌朝にはなくなっている。
その光景こそが、台風の怖さを身体で理解する瞬間なのかもしれません。
広い範囲に影響した、台風13号
8月には、台風13号。
沖縄地方では8月6日から9日にかけて、強風や強い雨、高波の影響を受けました。
「今年は台風が多いね」
という言葉を交わすことも増えていました。
しかし、ここで怖いのが「慣れ」です。
何度か台風を経験し、大きな被害がないことが続くと、
「今回も大丈夫だろう」という気持ちが、どこかに生まれます。
けれど、6号と7号が違ったように、9号と13号も違います。
進路も、速度も、雨の降り方も、風の吹き方も違う。
前回大丈夫だった場所が、次も大丈夫とは限りません。
「また台風」ではなく、「今度はどんな台風か」
今年の4つの台風を振り返って感じるのは、
同じ台風は、ひとつもない。
ということです。
暴風が怖い台風。
雨が長く続く台風。
突然、身近な木を倒していく台風。
進路が少しずれただけで、影響が大きく変わる台風。
だからこそ、「台風が来る」という情報だけではなく、
今回は何に気をつけるべき台風なのか
を、一つひとつ見ていく必要があります。
そして8月も終わろうとしている今。
沖縄の台風シーズンは、まだ終わったわけではありません。
例年、9月、10月も台風が接近する可能性があります。
実際、この記事を書いている8月後半に、
台風が去ってまだ数日です。
台風が去ってまだ数日です。
あと約2か月。
まだ構えておかなければならない季節が続きます。
けれど、「怖がる」ことと「備える」ことは違います。
情報を確認する。
施設の周囲を見る。
備蓄を確認する。
職員同士で役割を確認する。
そして、前回の経験を次に生かす。
一つひとつは小さなことですが、その積み重ねが、災害が起きたときの差になります。
津嘉山の参道で倒れた一本の木は、
私たちに「次も大丈夫とは限らない」と教えてくれているようにも見えます。
自然を止めることはできません。
でも、経験を残し、次の備えに変えることはできます。
今年の台風シーズンも、まだ途中です。
油断せず、怖がりすぎず。
これまで積み重ねてきた備えを、また一つずつ確認しながら、
トータルライフサポート研究所、全員でこの季節を乗り越えていきたいと思います。

