津嘉山森(つかざんむい)という祈りの森
うるま市と沖縄市の境界付近に、ひっそりと佇む小高い丘があります。
それが「津嘉山森(つかざんむい)」です。
沖縄の言葉で「森(ムイ)」とは、丘や小山を意味します。
地形ではなく、古くから人々の祈りや信仰と深く結びついた特別な場所として
大切にされてきました。
こうした森が集落を見守る聖域として存在し、御嶽(うたき)と並び
地域の精神的な拠り所だったそうです。
津嘉山森もまた、そのような意味を持つ場所の一つで、
昔から「チカザンムイ」とも呼ばれ、
霊力(シジ)の高い山として語り継がれてきました。
文化財調査によると、
この一帯では貝塚時代の土器やグスク時代の土器が確認されており、
古くから人々の生活や祈りと関わってきた場所。
現在、この津嘉山森は「津嘉山の杜カシータ」の敷地内にあり、
株式会社トータルライフサポート研究所が管理しています。
数年前には、拝願所まで安全に訪れることができるよう舗装道路を整備しました。
初日の出やお正月、旧暦行事など、地域の拝みごとの際には、今も多くの方がこの森を訪れます。
とはいえ、森を守り続けることは簡単ではないんです。
広い森の管理には多くの手間がかかり、
枯葉拾いや草刈りなど、小さな積み重ねの作業をくりかえしくりかえし
これまでにも少しずつ整備を続けてきました。
最近では施設管理を静かに支えてくださっているお二人の男性の尽力により、
森の整備が大きく進みました。
伐採や下草の整理が進み、
拝願所の上にある山頂の神の場所まで続く
森の奥行きが、少しずつ見えるようになってきています。
かつて人々が祈りを捧げてきた場所へと続く森の道。
その空間が少しずつ姿を取り戻し、森全体の姿が見えてきました。
今でも聖地が地域の信仰とともに守り守られてというのは理想ですが、
現代では土地利用の変化などにより維持が難しくなるケースも少なくありません。
そのような中で、私たちのような企業が
こうした祈りの場所を管理させていただき、
地域の方々が訪れることのできる環境を守り続けている例は決して多くありません。
津嘉山森もまた、地域の祈りの場として受け継がれてきた大切な場所です。
私たちはこれからもこの森を守りながら、
老人ホームやデイサービスを主とした介護事業を
この豊かな自然を有する森とともに、
地域の皆様に必要なサービスや環境を届け続けられるよう邁進していきたいと考えています。
事業とともに
森の姿や歴史を少しずつ皆さまにお伝えしていきたいと思います。

